不安性な妻の話
うちの妻は、少し不安性なところがある。
出かける前には、ガスコンロの火がちゃんと消えているかを何度も確認して、10分くらい費やすこともある。だから我が家では、出発のときはまず妻を一番に家から出す。そうしないと、いつまで経っても出られない。
最近は、ニーサを始めようと貯蓄用口座からお金を下ろす話をしていたときも、不安そうな様子だった。
「窓口で何か聞かれたらどうしよう…」と。
実際は、犯罪に巻き込まれていないか確認するための定型的な質問だろうけど、そういうのにも敏感に反応する。
そこで僕は、ちょっとでも和ませようと冗談で言ってみた。
「逆に、何に使うと思います?」
すると妻は真顔で、
「じゃあ、旅行でとか答えたら?」
なんだかクイズみたいになってきたので、ノリでこう続けた。
問題:この人はお金を何に使うでしょう?
- ニーサ
- 旅行
- 夜逃げの資金
…さて、あなたならどう答える?
冗談のつもりだったのに、返ってきたのは一言。
「はぁ?」
いや、それこっちのセリフ。
怒ってるときの「はぁ?」って、もう言葉じゃなくて“感情の音”だと思う。怒り、呆れ、不信感のフルセット。
そして「ごめんごめん、冗談だよ」と言っても、
「そういうとこだよ」
って返される。逃げ道なし。
でも、たまにツボに入って笑ってくれるから、ついまたふざけてしまう。
思春期に入る長男
長男が思春期に差しかかってきた。
昨日は「おばあちゃんの家に泊まる」と言って出かけていった。
最近は、自分の持ち物に触れられるのを極端に嫌がる。ちょっと手を伸ばすだけでピリついた反応が返ってくる。
怒ると、なぜか軍人みたいな口調になるのが面白い。本人は真剣だけど、こっちは笑いをこらえるのが大変。
朝の散歩と娘との会話
昨夜は、僕と妻と娘の3人だけの夜だった。
娘とは「お前は思春期になったら大変そうだな〜」なんて冗談まじりに話していた。
そして今朝は、娘とふたりで朝の散歩に出かけた。
歩きながらまた思春期の話になり、僕はこんなふうに伝えた。
「今は幼虫で、思春期はさなぎの時期。見えないけど心の中でいろんな変化が起きていて、悩んだり葛藤したりしてるんだよ。
でもその中で成長して、自分のからを破って外に出ると成虫になる。つまり、大人になるってことなんだ。」
娘は静かにうなずいて、少し空を見上げていた。
家族の変化を感じた朝
家族って、それぞれ違う“今”を生きている。
みんな、自分のペースで変化していて、それぞれの段階を進んでいるんだなと、朝の空気の中でふと感じた。
そんな、ちょっとした会話と散歩の記録。
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